親知らずの抜歯やインプラント治療、口腔内・外傷歯への応急処置、口内炎・粘膜疾患、顎関節症、外骨症など、様々な症状や疾患に対応しています。
歯科用CTや歯科医療顕微鏡マイクロスコープなどの専門設備を駆使し、精度の高い検査・診断を行います。またミーレやクラスB滅菌器での感染対策も徹底しています。
親知らずや、生えている位置が異常の場合に、抜歯した歯を移植する方法です。
※症例によって保険適応の場合があります。
歯の根の先(根尖)まで感染してしまい、根管治療での対応が難しい場合は、感染した根尖の部分を切除する歯根端切除術や、根尖にできた袋状のもの(嚢胞)を摘出する嚢胞摘出術を行います。
上唇を持ち上げた際に真ん中にあるヒダや、舌を上に上げると見えるヒダを小帯と呼びます。この小帯の位置などに異常がある場合、舌が動かしにくく、発音に支障をきたす恐れがあるため、切除を行います。
歯肉のラインが不揃いな場合や、歯を覆う面積が広かったり痩せ細っている場合に、形を整えたり歯肉を移植する方法です。
※症例によって保険適応の場合があります。
当院での治療が難しいと判断した場合、提携している医療機関へ
ご紹介させていただくことがあります。
お口の中の歯の本数というのは基本的に、顔の正面から数えて左右上下に7本ずつ生えおり、合わせて28本あります。
親知らずは智歯とも呼ばれ、前から数えて8番目の歯のことです。
親知らずが4本全部生えている方の場合だと歯は全部で32本になります。
親知らずは大人になった頃(20歳〜)に生えてきます。
子供の歯(乳歯)が生え始めるのは生後5,6ヶ月頃〜で、だいたい3歳児検診の頃には子供の歯が20本全部生え揃い、小学校に入る頃(6歳前後〜)から大人の歯(永久歯)が順番に生えてきます。
小学校に通っている間にほとんどの方が全部永久歯に生え変わっていて、それ以降顎の成長がさらに進み、親知らずが生えてくるのは20歳過ぎたくらいからになります。
親知らずは7番目の歯の後ろに生え、顎の大きさが十分にある方の場合でしたら普通の歯と同じように真っ直ぐ生えてきます。
ところが歯が大き過ぎるか顎が小さい方の場合だと、親知らずが生えてくる場所が足りずに中途半端に生える(半埋伏)か、表に生えてこず歯茎の中に埋もれてしまっている(完全埋伏)ことがあります。
親知らずが完全に埋もれている場合にはあまり問題にならないことが多いのですが、中途半端に生えてしまった時に様々な問題が起こりやすくなります。
歯ブラシが届きにくいため汚れがたまりやすいです。部分磨き用のブラシ部分が小さい歯ブラシを使うと磨きやすくなります。口は小さめに開けて、斜め横から歯ブラシを当てましょう。
親知らずは一番奥の歯なので、虫歯の治療をするためには治療器具が届くよう大きく口をあけてもらう必要があります。顎が疲れて口が閉じてきたり、唾液が混入すると治療の精度も下がってしまいます。
斜めに生えてきた親知らずが原因で、手前の歯の側面〜根っこが虫歯になると治療が困難となります。歯茎の下まで虫歯が広がると被せ物を被すことができなくなり、抜歯しなければいけないこともあります。
磨き残しの中に含まれる歯周病菌によって歯茎が炎症を起こすと腫れたり痛んだりします。抗菌薬を飲むことで症状は落ち着きますが、原因を取り除かない限り何度も繰り返し、歯周病が進行していきます。
歯は、噛み合う歯がないとどんどん延びてきます。上の親知らずが延びてくると下の歯茎を噛んでしまったり、下の歯に不正な力がかかって周辺の骨の吸収(骨が溶ける)が起きたりします。
親知らずが生えるスペースが十分にないと、生えてくる時に手前の歯に対して横方向に押す力が加わり、歯並びに影響を与えます。
矯正治療を行う場合、あらかじめ親知らずを抜くことがあります。
親知らずは一番奥に生えているので磨きにくく、中途半端に生えているとどうしても磨き残しが出てしまいます。磨き残しの中に含まれる虫歯菌や歯周病菌によって様々なトラブルが起こりやすくなりますので、きちんと磨けているか歯科医院でチェックをしましょう。
「親知らず=必ず抜く歯」ではありません。顎の大きさが十分にある方の場合でしたら普通に真っ直ぐに生えてきますので、他の歯と同じようにきちんと噛むことができるため抜く必要はありません。また完全に歯茎の中に埋もれている場合もそのままにしておくことがほとんどです。
ただし、中途半端に生えている場合には上記のような様々なトラブルが起こりますので、親知らずが悪影響を及ぼす場合には
レントゲン写真や歯科用CTで歯の状態を確認した上で抜歯のご提案をさせていただきます。
抜⻭後に知覚⿇痺のリスクが⾼いと判断した場合は、知覚⿇痺が出た時の対応がしっかりできる病院
(市⽴四⽇市病院・三重⼤学医学部附属病院)へご紹介せていただきます。
下顎の中を通る感覚神経です。下顎周辺の感覚を受け持っているため、この神経負傷すると下顎の⻭や唇、顔の表⾯などにしびれや⿇痺が起こります。
女性の方は妊娠中・授乳中で薬が飲めない場合があるので、戦略的抜歯といってあらかじめ予防的に抜歯することがあります。
真っ直ぐ生えている親知らずを抜く場合は、他の歯と同様に、外科用器具を使って歯を引っ張って抜きます。
中途半端に生えている場合は以下の手順で抜くことがほとんどです。
局所麻酔をかけたあと、周りの歯茎を少しだけ切って歯が見える状態にします。
歯の頭の部分を専用のドリルで分割しながら、破片を取り除いていきます。
歯の破片を取り除いたら、残っている歯の根っこ部分を外科用器具で揺らしながら抜きます。
歯を抜いた後の穴が大きいと、その後糸で縫い合わせることがあります。
縫った糸は1週間ほどで抜き取ります。
上顎の骨は下顎の骨よりも軟らかいため、上の親知らずは比較的簡単に抜けます。下の親知らずを抜く場合でもだいたい25〜30分ほどで終わります。
歯の根っこが2,3本と複数あって顎の骨にしっかりとくっついていたり、骨の中にいっぱい埋もれていたりすると、その根っこを取り除くのに時間がかかることもあります。
当然痛くないように麻酔をしっかりとかけてから処置を行いますので、治療中に痛みはありません。追加の麻酔や声かけ等、痛みに対しての配慮は十分に行なっておりますのでご安心ください。
処置の最中は麻酔が効いているので痛みはないですが、3〜4時間ほどで麻酔がきれてくると痛みが出てきます。また抜いた当日は傷口からの出血や顔が腫れたりすることもあります。
通常、下の親知らずを抜いた後は約3日ほど腫れて、痛みは5日〜7日、長い場合だと10日間痛みが続きますので、処置後はお出しする抗菌薬と鎮痛剤を連日飲んでいただき傷口からの感染と痛みを抑えるようにします。上の親知らずや真っ直ぐに生えている場合であれば腫れや痛みはでにくいです。
腫れや痛みのピークは3日くらいなので、大切なイベントや用事等のない時にご予約をお取りさせていただきます。
抜いた直後は麻酔が3〜4時間ほど効いているので食べにくいです。麻酔がきれてから食べていただくか、当日は食事を済ませてからご来院されることをおすすめします。
それ以降は普通に食べていただけますが、食べにくいかと思いますので、数日の間はあまり噛まなくてもいいよう柔らかめのものからはじめ、抜いた方と反対側で噛むようにしましょう。抜いてから5日ほど経つと普通に食べられるようになってきます。
血の味や臭いが気になる方もみえるかと思いますが、出血が止まっていない時にうがいや歯磨きをすると、傷口の表面にできてくるカサブタのようなもの(血餅)がその都度はがれ落ちてしまい治りが遅くなってしまいます。半日〜1日で出血が止まりますので、出血が止まったことを確認してから、歯ブラシが傷口に当たらないよう気をつけて歯を磨きましょう。
口を開けると痛みが出たり開けづらかったり、顎から音がなったりなどの症状がある方は顎関節症かもしれません。歯ぎしりや食いしばり、頬づえ、うつ伏せ寝、歯列不正による無理な顎の動きやガムを噛む習慣など、要因は様々です。
症状のほとんどは一時的なもので安静にしていれば自然に治ることが多いですが、症状が続くようであればマウスピースで顎の負担や痛みを緩和させます。