乳歯のマウスピース矯正
大人でも乳歯が残っている場合のマウスピース矯正は可能?
大人になっても乳歯が残っている場合、原因はいくつか考えられます。代表的なのは、もともと永久歯が作られていない「先天性欠損歯」や、生え変わりの時期に問題があったケースです。放置すると歯並びやかみ合わせに悪影響を与えたり、乳歯が抜けて歯のない状態になってしまうリスクもあります。この記事で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

大人になっても乳歯が残っている原因
通常、乳歯は6歳ごろから永久歯に生え変わり、12歳前後ですべて永久歯に置き換わります。しかし、一部の方は20歳を過ぎても乳歯が残ったままになることがあります。以下のような原因が考えられます。
1.先天性欠歯
日本人のおよそ10人に1人は、永久歯が生まれつき無いといわれています。特に多いのが、前歯の隣にある「側切歯」や、奥歯の手前にある「第2小臼歯」です。
2.萌出異常
永久歯が骨の中に埋まったままだったり、正しい向きに生えてこないことが原因で、永久歯が出てこない場合があります。
3.歯の生え変わりのタイミングのズレ
永久歯が生えてくるスペースが足りないと、乳歯が抜けずに残ることがあります。歯並びやあごの発育とも深く関係しています。
4.過剰歯
過剰歯とは、通常よりも多く生えてしまった歯のことです。この過剰歯が原因で、正しい位置にあるはずの永久歯が妨げられ、生えてこないことがあります。
乳歯が残っている大人に起こりやすい問題
乳歯が残っていても、問題なく生活ができているように感じます。しかし、放置すると以下のようなリスクがあります。
乳歯の寿命が短い
乳歯は永久歯に比べて歯根が短く、歯周病や歯ぎしりなどの強い力の負担が感じやすいです。そのため、早期に抜けてしまうことが多く、噛み合わせのバランスが崩れる原因となります。
歯並びの乱れ
乳歯が長く残ることで、隣の歯が少しずつ移動したり傾いたりすることがあります。このずれが積み重なると、永久歯が生えるスペースが不足し、歯並びやかみ合わせが乱れることにつながります
虫歯や歯周病のリスク
乳歯はエナメル質が薄いため、虫歯になりやすい特徴があります。また、大人になっても乳歯が残っている場合、噛み合わせなどで歯への負担がかかり、歯周病が進行しやすくなることもあります。
見た目への影響
乳歯は永久歯とは大きさが異なるため、笑ったときや会話の際に目立つことがあります。特に前歯が関わる場合は、見た目の印象にも影響しやすいです。
マウスピース矯正は可能?乳歯が残っている場合の選択肢
乳歯が残っている場合でも、マウスピース矯正で治療することは可能です。ただし、乳歯の状態や永久歯の位置、顎のスペースによって、最適な治療方針は異なります。
乳歯を抜歯してインプラントと併用する
乳歯を抜いた後、欠損部分にインプラントを組み合わせて、噛み合わせと見た目を整える方法です。永久歯が先天的に欠損している場合や、乳歯が既に弱っている場合に適しています。
乳歯を抜歯して隙間を利用して矯正する
乳歯を抜くことで空いたスペースを活用し、周囲の永久歯を正しい位置に並べる矯正方法です。乳歯の残存によって生じた歯並びの乱れや隙間の調整にも有効です。
埋伏している歯を引き出して矯正する
骨の中に埋まっている永久歯を、矯正装置を用いて少しずつ引き出し、正しい位置に並べる方法です。埋伏歯を正しい位置に誘導することで、自然な歯並びを目指すことができます。
いずれの方法も、個々の歯の状態や顎の成長、咬合バランスを確認した上で最適な計画を立てることが重要です。乳歯が残っていることで迷っている場合も、まずは歯科医院で詳しい診断を受けることをおすすめします。
乳歯が残っている大人のマウスピース矯正は専門的判断が大切
大人になっても乳歯が残っている場合、永久歯の欠損や成長の問題など、原因はさまざまです。放置すると歯並びやかみ合わせに影響が出るだけでなく、将来的に歯を失うリスクも高まります。
大木歯科・矯正歯科四日市では、乳歯が残っている大人の方に対しても、マウスピース矯正を含めた幅広い治療法をご提案しています。乳歯が残っていてマウスピース矯正を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。

この記事の編集・責任者は歯科医師の笠井 啓次です。


