マウスピース矯正で歯を削るのは痛い?理由と対策

治療前に要確認!マウスピース矯正で歯を削る理由

マウスピース矯正の治療過程で「歯を削ること」について心配される方が多くいらっしゃいます。症例によっては歯を少し削る必要がありますので、今回はマウスピース矯正中に歯を削る理由や、IPRの詳細について解説し、マウスピース矯正を安心して進められるようにサポートします。

マウスピース矯正で歯を削るのはなぜ?

矯正治療で歯を削る理由は、主に3つあります。矯正医が歯を削る施術は慎重に検討した上で、治療計画に基づき、適切な歯の調整を行うことで、患者様の歯や歯茎に過度な負担をかけることなく治療を進められます。

歯のスペースを作るため

歯が重なり合っている場合や、歯のサイズが大きい場合に、歯と歯の間にわずかな隙間を作る必要があります。この隙間を作ることで、歯がスムーズに動き、最終的に歯列が整列し歯を理想的な位置に並べられるようになります。

歯の角度を調整するため

歯が斜めになっている場合や、隣接する歯と不均等な位置にある場合には、削ることでその角度を微調整できます。角度を調整することで、より効果的に歯を動かし、矯正治療がスムーズに進みます。

ブラックトライアングル改善

ブラックトライアングルとは、歯と歯の間にできる三角形状の隙間です。この隙間は、見た目がすきっぱになる印象を与えたり、食べ物が挟まりやすくなります。歯を削り、隙間を埋めて並べることで、これらのリスクを減らし、仕上がりが良くなります。

歯を削ることで得られるメリット

マウスピース矯正において、歯を削ることは一見不安に感じるかもしれませんが、実際には多くのメリットがあります。ここでは、歯を削ることによって得られる主な利点について詳しく解説します。

◎抜歯なし矯正ができる

患者様にとって、抜歯は非常に大きな負担となります。しかし、症例によっては歯を削って必要なスペースを作ることで、抜歯を避けられます。ご自身の症例が対応可能かどうか、矯正医に相談してみましょう。

◎治療期間を短縮できる

歯を削ることで、歯を移動するためのスペースが確保され、矯正がスムーズに進行します。これにより、矯正治療の効率が向上し、余分な時間をかけずに理想的な歯並びに近づけます。また、歯への過度な負担を避け、歯根吸収や歯茎退縮のリスクを抑えながら矯正を進められます。

◎後戻りを防げる

矯正完了後の歯並びの後戻りは、矯正治療における懸念点の一つです。しかし、適切に歯を削ることで、治療後に歯が元の位置に戻るのを防ぎ、後戻りのリスクを軽減できます。また、矯正後はリテーナーによる保定期間が設けられ、ルールを守ることが歯並びを維持するために重要です。

矯正で歯を削る方法!IPRについて

IPR(ディスキング)は、歯のエナメル質をわずかに削ることで、矯正に必要なスペースを確保する、矯正治療の一環として行われる方法です。通常の虫歯治療とは異なる方法で歯を削ります。

IPRの方法

IPRは、専用の器具を使って歯の側面をごくわずかに削る処置です。施術は検査と診断に基づいて行われ、一般的に削る量は1本あたり0.2mm〜0.5mm程度で、歯の健康を損なわない範囲で行われます。これにより、矯正に必要なスペースを確保できます。

IPRを行うタイミング

IPRは、マウスピース矯正の中盤に実施されることが多く、歯の移動が進む中で必要なスペースを確保するために行われます。治療計画に基づき、適切なタイミングで実施されるため、事前に担当の歯科医師と相談しながら進めることが大切です。

IPRによる痛みやしみる感覚について

IRPは痛みが出にくい施術で、治療中に麻酔を使うこともありません。施術後に考えられる痛みは、主に歯の移動に伴う違和感などです。
ただし、歯を削ったことで一時的にしみる感覚が生じることがあります。通常は数日以内に収まりますが、もしも痛みが長期間続く場合や強い痛みを感じる場合は、早めに歯科医院に相談してください。

IPR処置後の注意点

IPR後は注意して生活を行うことで、治療の効果を向上させ、快適に過ごせます。以下の注意点を守ることが重要です。

硬い食べ物や刺激物を控える

IPR後の歯は一時的に敏感になっていることが多いため、硬い食べ物や酸っぱい、辛い食べ物は避けることをおすすめします。冷たいものや熱いものも刺激になりやすく、温度に注意し、歯に優しく食べ物を摂取してください。

徹底した口腔ケア

歯の間隔が広がると、食べかすや歯垢が溜まりやすくなります。歯間ブラシやフロスを使い、丁寧に清掃しましょう。汚れを放置すると、歯の移動がスムーズに進まなくなるだけでなく、虫歯や歯周病の原因にもなります。

歯ぐきの状態の確認

IPRは歯ぐきの際ギリギリまで歯を削ることもあります。もともと歯ぐきの状態が悪く、腫れなど歯肉炎の症状がある場合、処置後に出血や痛みが生じる可能性があります。通常は数日で治まりますが、痛みや出血が続く場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

歯を削る意味を理解して治療に臨みましょう

マウスピース矯正中に歯を削る理由やIPRについて理解することで、治療の過程を安心して受けられるようになります。IPRは歯を適切に動かすために必要な手法であり、美しい歯並びを実現するための大切なステップです。削った後の痛みやしみる感覚は一時的なもので、適切なケアを行うことで快適に治療を進められます。
大木歯科・矯正歯科四日市では、患者さん一人ひとりに合った治療計画をご提案し、安心して矯正治療を受けられるようサポートしています。治療中の不安や疑問があれば、いつでもご相談ください。

歯科医院の院長のポートレート写真

この記事の編集・責任者は歯科医師の笠井 啓次です。

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