マウスピース矯正と虫歯
マウスピース矯正で虫歯予防が重要な理由
マウスピース矯正では虫歯に要注意
「矯正治療中に虫歯ができたらどうしよう…」と不安に感じたことはありませんか?実は、矯正治療中はお口の中の環境が変化し、虫歯になりやすい状態になるため、特に注意が必要です。
マウスピース矯正を検討している方や、すでに治療中の方にとって、虫歯リスクを正しく理解し、予防策をしっかり取ることは大切です。
今回はマウスピース矯正中に虫歯になりやすい原因や、虫歯を予防するためのポイントについて詳しく解説します。安心して治療を進められるよう、ぜひ最後までご覧ください。
マウスピース矯正で虫歯が起こりやすい理由
マウスピース矯正中は、口腔内環境の変化により、以下のような理由から虫歯になりやすくなります。
唾液の循環が悪くなる
唾液には歯を再石灰化して虫歯を防ぐ働きや、お口の中を清潔に保つ自浄作用があります。しかし、マウスピース矯正中は唾液の分泌量が減少したり口が乾燥しやすくなるため虫歯リスクが高まります。
プラークの蓄積
マウスピース矯正中に装着するアタッチメントの周囲は凹凸があるため、食べ物の残りカスや細菌が溜まりやすく、プラークが蓄積しやすいです。長時間の蓄積が続くと、虫歯が進行してしまいます。
装置の間違った使い方や不十分な清掃
食後に歯を磨かずにマウスピースを装着したり、マウスピース自体を適切に洗浄しない場合、口腔内の衛生状態が悪化します。
マウスピース装着中の間食
間食や飲み物を取る際にマウスピースを装着したままだと、糖分が歯に長時間接触し、虫歯ができやすくなります。マウスピース装着中は飲食を控えましょう。
マウスピース矯正の虫歯予防のポイント
矯正治療中の虫歯リスクを軽減するためには日々のケアが重要です。次のポイント4つを実践し、しっかり虫歯を予防しましょう!
食後は必ず歯を磨いてから装着する
食事やおやつの後は、歯磨きをしてからマウスピースを再装着しましょう。歯磨きができない場合でも、口をすすいで食べかすを取り除くことが大切です。
マウスピースを清潔に保つ
毎日、専用の洗浄剤や中性洗剤を使用してマウスピースを清掃してください。歯ブラシで軽くこするだけでも汚れが落ちやすくなります。週1で浸け置き洗いをすると清潔な状態を維持できます。
装着中の飲み物は水
マウスピースを装着している間は、砂糖を含む飲み物(ジュースや砂糖入りコーヒーなど)は避けるようにしましょう。水や無糖のお茶がおすすめです。
歯医者で虫歯の検査をしてもらう
虫歯ができてしまう前に、歯科医師のチェックを受けることが大切です。矯正中はメンテナンスで定期的に歯医者に通いますが、その際に虫歯の確認もしてもらうようにしましょう。
もしも矯正中に虫歯が進行していたら…
マウスピース矯正は歯並び全体を計画的に動かす治療のため、虫歯治療が必要になった場合、主に3つのリスクを抱えてしまいます。治療計画通りに進めるためにも、矯正中も虫歯予防に取り組むことが大切です。
矯正治療を中断する
矯正中に虫歯が悪化すると、詰め物や被せ物を装着する治療が必要になります。そのため、マウスピースの適合が悪くなり、矯正治療を一時中断し、新たなマウスピースの作製が必要になる場合があります。
治療計画の変更が必要になる
虫歯の状態によっては、歯の形が変わり、マウスピースがフィットしなくなることがあります。その場合、新しいマウスピースの作製が必要となり、治療費が追加でかかります。
矯正治療期間の遅延
マウスピースを再作製したり、矯正治療を中断した場合、当初の予定していた治療期間内に矯正が完了できないことがあります。
マウスピース矯正と虫歯予防は両立しよう
大木歯科医院四日市では、マウスピース矯正を受けている患者様に対しても虫歯予防のサポートを行っています。矯正治療中は、歯磨きが難しくなったり、口腔内の環境の変化により虫歯のリスクが高くなります。
当院では、矯正中のお口の変化に合わせた歯磨き方法や、食生活指導の虫歯予防のサポートを行っています。また、定期的に歯科医師によるチェックを行い、早期に虫歯を発見し、適切な治療を行うことで、患者様が安心して矯正治療を進められるよう、万全のサポート体制を整えています。
この記事の編集・責任者は歯科医師の笠井 啓次です。
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