抜歯後の注意事項
八重歯の抜歯で注意することとは?
八重歯は抜歯が必要?
八重歯の矯正治療では、歯列を整えるために抜歯が必要となるケースがあります。特に、歯が並ぶスペースが足りない場合や、八重歯の原因が顎の大きさと歯のサイズのアンバランスによる場合、抜歯は矯正治療の第一歩として行われます。抜歯後は日常生活に影響が出ることもあるため、適切なケアと注意が求められます。
今回は、八重歯の歯列矯正のために抜歯をした日の注意事項について詳しく解説します。

抜歯後の基本的な過ごし方
抜歯をした後は、傷口が治癒するまで慎重に過ごすことが大切です。抜歯後の過ごし方を誤ると、治癒が遅れたり、思わぬトラブルが起きたりする可能性があります。以下のポイントに注意してください。
ガーゼの圧迫止血を守る
抜歯直後は、歯科医院で傷口にガーゼを噛むよう指示されることがほとんどです。このガーゼは止血の役割を果たしますので、指定された時間(通常は30分~1時間程度)はしっかり噛み続けてください。途中でガーゼを取り外したり頻繁に交換すると、傷口から再び出血する恐れがあります。
激しい運動や入浴を控える
抜歯当日は、血行が良くなると出血が再発するリスクがあります。そのため、運動や長時間の入浴は避け、リラックスした状態で過ごすことが望ましいです。軽いシャワー程度であれば問題ありませんが、入浴時の温度は控えめにしましょう。
飲酒や喫煙を避ける
アルコールやタバコは、傷口の治癒を妨げる大きな要因です。アルコールは血管を拡張させるため、出血が続く可能性があります。また、喫煙は血流を悪化させるだけでなく、口腔内の細菌を増やし感染のリスクを高めます。少なくとも24~48時間は控えるようにしてください。
抜歯後の食事
抜歯後の傷口は非常にデリケートな状態です。そのため、食事に関してもいくつかの注意点があります。適切な食事を選ぶことで治癒を早め、痛みを軽減することができます。
柔らかい食事を選ぶ
抜歯当日は、硬い食べ物や噛む力を必要とするものを避け、柔らかい食事を摂るようにしましょう。具体的には、おかゆ、スープ、ヨーグルト、ゼリーなどがおすすめです。これらは噛む必要が少ないため、傷口への負担を軽減できます。
熱い飲食物を避ける
熱い食べ物や飲み物は、傷口を刺激し、出血や炎症を引き起こす可能性があります。食事や飲み物は常温または少し冷たい程度のものを選びましょう。
抜歯後の歯磨きと口腔ケア
抜歯後は、口腔内を清潔に保つことが重要です。しかし、傷口を刺激しないように注意しながらケアを行う必要があります。
抜歯した部位を避けて歯磨きする
抜歯当日は、傷口を刺激しないように、その周辺の歯磨きは避けましょう。ただし、反対側や他の歯は通常通り清潔に保つことが大切です。翌日以降は、柔らかい歯ブラシを使い、優しく磨くよう心がけてください。
うがいは軽く行う
抜歯後は強いうがいをすると、血餅が剥がれてしまう可能性があります。水や歯科医院で処方された洗口液で、軽くゆすぐ程度にとどめ、ブクブクうがいは控えましょう。
抜歯後の痛みや腫れへの対処法
抜歯後は痛みや腫れを感じることが一般的ですが、これらは時間とともに軽減していきます。痛みが強い場合、歯科医師から処方された痛み止めを服用してください。市販薬を使う場合は、歯科医師に相談してから使用するようにしましょう。適切な対処を行うことで、痛みや腫れを最小限に抑えることができます。
通常、腫れや痛みは数日で軽減しますが、1週間以上続く場合や症状が悪化している場合は感染症などの可能性があるため、歯科医院に相談してください。
まとめ
八重歯の矯正治療における抜歯は、治療の成功に向けた大切なステップです。しかし、抜歯後の過ごし方やケア方法を誤ると、治癒が遅れたりトラブルが発生する可能性があります。今回ご紹介した注意事項を参考に、抜歯後は慎重に過ごし、適切なケアを心がけましょう。
大木歯科・矯正歯科 四日市には、日本矯正歯科学会 認定医が2名在籍しており、マウスピース矯正をはじめ幅広い矯正治療や症例に対応することが可能です。患者様のお口の状態に合わせた治療方法をご提案し、理想の歯並びを手に入れるお手伝いをします。ご興味のある方はぜひご相談ください。

この記事の編集・責任者は歯科医師の笠井 啓次です。

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