デンタルモニタリング

自宅で矯正治療のチェックが可能!

近年、目立たず快適に行える矯正治療として、インビザラインが人気を集めています。そんなインビザラインをさらに効率的かつ安心して進めるための新しいシステムが、デンタルモニタリングです。今回は、「デンタルモニタリング(Dental Monitoring)」の仕組みやメリット、活用時の注意点などについて詳しく解説します。

インビザラインとは

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型矯正装置です。患者様お一人おひとりの歯型を3Dスキャンし、専用ソフトウェアを使って治療完了までの歯の動きをシミュレーションします。治療計画に基づいて段階的に作られたマウスピースを装着することで、少しずつ歯を動かしていきます。
矯正装置が透明で取り外し可能という特徴から、食事や歯磨きの際もストレスが少なく、見た目を気にせず矯正ができるのが最大の魅力です。

デンタルモニタリングとは

デンタルモニタリングとは、スマートフォンと専用アプリを使用して、患者様ご自身が自宅などでお口の中の写真や動画を撮影し、それをAI(人工知能)と矯正担当の歯科医師が解析することで、治療の進行状況をチェックできるシステムです。
患者様には、定期的にスマホのカメラと専用のスキャン装置(スキャンボックスなど)を使ってお口の中を撮影していただきます。そのデータをアプリ経由で通院している歯科医院に送信するだけです。医院側では、その情報をもとに「予定通り歯が動いているか」「装着時間が不足していないか」などを確認します。

なぜインビザラインと相性が良いのか?

インビザラインは、患者様ご自身の装着管理が大きく治療効果に影響します。1日20〜22時間の装着が推奨されており、計画通りに進めるには自己管理が欠かせません。
そこでデンタルモニタリングを活用すれば、矯正担当の歯科医師が遠隔で治療状況を常にチェックできるため、患者様の負担を軽減しながらも、治療の質を落とさずに進めることが可能となります。

デンタルモニタリングのメリット

通院回数を減らせる

従来の矯正治療では1ヶ月に1回程度の通院が必要でしたが、デンタルモニタリングを導入することで、医院に足を運ぶ回数を減らすことができます。仕事や学校で忙しい方や、遠方にお住まいの方には大きなメリットです。

早期のトラブル発見が可能

マウスピースの装着状況や歯の動きが計画通りかどうかを定期的にチェックできるため、ズレや破損、予期しないトラブルがあった場合にも早期に対応できます。問題がある場合は来院の指示が出るため、安心して治療が継続できます。

治療期間の短縮にもつながる

装着状況が良好で歯の移動が順調に進んでいることが確認できれば、追加のマウスピースを減らし、治療全体の期間が短くなる可能性もあります。

モチベーション維持につながる

定期的に歯の動きが可視化され、アプリ上で確認できることで、治療の進捗を実感しやすくなります。これが、患者様自身のモチベーション維持にもつながります。

デンタルモニタリングの注意点

便利なデンタルモニタリングですが、注意すべき点もあります。

撮影の精度が重要

患者様自身が撮影を行うため、正確な方法で行わなければ、データが不正確になってしまう可能性があります。矯正担当の歯科医師からの説明をよく聞き、正しい撮影手順を守ることが大切です。

アプリ操作に慣れる必要がある

スマートフォンとアプリの使用が前提となるため、デジタル機器の扱いが苦手な方にとっては、最初は少しハードルがあるかもしれません。ただし、操作自体はシンプルなので、慣れてしまえばスムーズに使えます。

すべてのチェックが遠隔で済むわけではない

デンタルモニタリングはあくまで「補助的なツール」です。矯正装置の破損や抜歯、IPR(歯と歯の間を削る処置)などが必要な場面では、やはり対面での処置が不可欠です。

まとめ

インビザラインとデンタルモニタリングの組み合わせは、「自分のペースで、でも安心して進めたい」という現代のライフスタイルにぴったりの矯正方法です。通院の負担を軽減しながらも治療の精度を保ち、計画通りの結果へと導くための大きな味方となるでしょう。
四日市市で矯正治療を検討している方は、大木歯科・矯正歯科 四日市へぜひお気軽にご相談ください。

デンタルモニタリングについて詳しくはこちら
大木歯科医院 矯正歯科専門サイト「デンタルモニタリング」

この記事の編集・責任者は歯科医師の笠井 啓次です。

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