インプラントの歯磨き粉
歯磨き粉の選び方がインプラントにとって重要な理由とは
インプラント長持ちの秘訣！歯磨き粉の選び方
インプラントを入れてから、どの歯磨き粉がインプラントに適しているのか悩む方は多いのではないでしょうか？インプラントの寿命はセルフケアによって大きく左右されるため、適切なケアが重要です。
今回は、セルフケアのポイントとなる歯磨き粉について解説します。
フッ素配合の歯磨き粉は使ってもいいの？
インプラントの素材であるチタンは、フッ素によって腐食を引き起こす可能性が心配されます。しかし実際はフッ素配合の歯磨き粉を使っても問題ないと言われています。
日本口腔衛生学会によると、歯磨剤使用時のフッ化物濃度は唾液で希釈され、ブラッシング後には極めて低くなります。さらに、チタンの腐食や細菌の付着も抑制されると報告されています。
インプラントの歯磨き粉、選び方のポイント
インプラントの歯磨き粉を選ぶときには、いくつかのポイントに注意する必要があります。インプラントはインプラント歯周炎などのリスクが存在し、それらリスクを減らすためにはセルフケアが非常に重要です。適切な歯磨き粉を選ぶ際のポイントを説明します。
ポイント1 研磨剤無配合を選ぶ
研磨剤は、インプラントの上部構造を傷つけることがあり、細かな傷にプラークや着色が入り込みやすくなります。さらに、研磨剤の顆粒がインプラントの結合部に入り込み、顆粒が原因でインプラント周囲炎を引き起こす可能性もあります。
ポイント2 歯周病予防のものを選ぶ
歯周病予防の歯磨き粉には、歯周病菌の抗菌効果のある成分が含まれています。インプラント周囲炎の主な原因は歯周病菌です。歯磨き粉を選ぶ際は「クロルヘキシジン」や「イソプロピルメチルフェノール」などの抗菌剤が配合された歯磨き粉が特におすすめです。
予防効果を高めるならマウスウォッシュの併用がおすすめ
マウスウォッシュは口腔内の浮遊細菌を殺菌し、口腔内環境を清潔に保つ効果があります。口腔内細菌を減らすことで、口臭予防や、歯周病・虫歯のリスクを減らします。
ただし、マウスウォッシュだけを使用して歯磨きを怠るのは避けましょう。あくまでも歯磨きの補助なので、マウスウォッシュは歯磨きの仕上げとして取り入れることが理想的です。
天然歯とインプラントの両方を守る予防を
口腔内の状態に応じて、適切な歯磨き粉を選ぶことが重要です。偏った選択は口腔内の問題を引き起こす可能性があります。
大木歯科医院四日市では、予防の専門的な知識を持つ歯科衛生士が、口腔内の状態に応じた歯磨き粉やケアグッズを提案します。インプラントのケアやその他のお悩みについても、お気軽にご相談ください。
この記事の編集・責任者は歯科医師の笠井 啓次です。
