ブラケット矯正
矯正治療はどこでやるべき?
歯列矯正を検討している方の中には、「ブラケット矯正」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ブラケットとは、ワイヤー矯正の主な装置であり、歯並びを整えるための重要な役割を果たします。今回は、矯正治療におけるブラケットの仕組みや種類、それぞれの特徴や注意点などについて詳しく解説します。

ブラケットとは
ブラケットとは、歯の表面に取り付ける小さな装置で、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく仕組みの一部です。金属製の小さな四角いパーツをイメージされる方が多いと思いますが、現在はさまざまな素材や形状の種類があります。
このブラケットにワイヤーを固定し、ワイヤーの弾力や力の調整によって歯を少しずつ正しい位置に移動させていくのが「ワイヤー矯正」と呼ばれる治療法です。
ブラケット矯正の仕組み
ブラケット矯正では、以下のような手順で歯を動かしていきます。
- 歯の表面にブラケットを接着
それぞれの歯に接着剤でブラケットを取りつけ、ワイヤーを通す準備をします。 - ワイヤーを通して固定
専用のワイヤーをブラケットに通し、歯列全体をつなぎます。ワイヤーには弾力性があり、歯に持続的な力を加えることができます。 - ワイヤーの調整を定期的に行う
月に1回程度のペースで通院し、ワイヤーの交換や締め直しを行いながら、歯を徐々に移動させていきます。
この仕組みにより、歯並びを整えるだけでなく、上下の噛み合わせも調整していくことが可能です。
ブラケットの種類と特徴
メタルブラケット
最も一般的で歴史のあるブラケットで、銀色の金属でできています。耐久性が高く、比較的費用が抑えられる点が特徴です。ただし、目立ちやすいため、見た目が気になる方には不向きかもしれません。
メリット
- 費用が比較的安い
- 力のコントロールがしやすい
- 壊れにくい
デメリット
- 見た目が目立つ
セラミックブラケット
見た目に配慮したブラケットで、歯の色になじむ白や乳白色の素材で作られています。審美性が高いため、女性や社会人の方に人気があります。
メリット
- 見た目が自然で目立ちにくい
- 表側矯正でも審美的配慮ができる
デメリット
- メタルに比べてやや高価
- 強度が若干劣る
リンガルブラケット(裏側矯正)
歯の裏側にブラケットを装着する方法です。外から見えないため、最も目立たない矯正方法ですが、高度な技術が必要なため、費用は高めになります。
メリット
- 表から矯正装置が見えない
- 審美性を損なわずに治療が可能
デメリット
- 費用が高い
- 慣れるまで話しにくさを感じることがある
- 歯磨きがしにくい
ブラケット矯正のメリット
あらゆる不正咬合に対応できる
ワイヤー矯正は、叢生や出っ歯、受け口、開咬など、幅広い症例に対応できます。特に重度の不正咬合の場合には、マウスピース矯正よりも適しているケースが多くあります。
精密なコントロールが可能
歯の移動量や方向を細かく調整できるため、治療の正確性が高いことも特徴です。
確実な結果が得られやすい
長年の実績がある治療方法なので、予測可能性が高く、安定した結果が期待できます。
ブラケット矯正の注意点
装置が目立つことがある
特にメタルブラケットは、装置が銀色で目立つため、見た目が気になる方にはセラミックタイプなどの選択肢が好まれます。
歯みがきがしづらくなる
ブラケットがついていることで、歯ブラシが届きにくくなります。矯正中はむし歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なケアが必要です。歯間ブラシやタフトブラシなどの補助器具を活用しましょう。
食事制限がある
固い食べ物(おせんべい、ナッツ類)や、粘着性のあるもの(キャラメル、ガム)は、ブラケットやワイヤーを壊す可能性があります。矯正中はこれらを避ける必要があります。
口内炎ができやすい
金属部分が口の内側に当たって擦れることで、口内炎ができることがあります。ワックスと呼ばれる緩衝材を使って対策することが可能です。
まとめ
ブラケット矯正は、あらゆる歯並びの悩みに対応できる信頼性の高い矯正治療です。装置が目立つことやケアの手間はありますが、精密に歯を動かせるため、確実な効果が得られるという大きなメリットがあります。
現在では見た目に配慮したセラミックブラケットや裏側矯正など、選択肢も広がっており、患者様のライフスタイルに合った方法を選ぶことが可能です。ご自身に合った矯正方法を見つけるためにも、矯正専門の歯科医院で相談しましょう。
四日市市で矯正治療を検討している方は、ぜひ大木歯科・矯正歯科四日市へお気軽にご相談ください。