マウスピース矯正の治療期間

始める前に知っておきたい!マウスピース矯正の治療期間について

マウスピース矯正の治療期間は平均どのくらい?

これからマウスピース矯正を始めようと考えている方にとって、治療期間は重要なポイントです。今回は、矯正相談でよくいただく「マウスピース矯正ってどれくらいの治療期間がかかるの?」という質問について解説します。特に、仕事やプライベートなどの重要な予定がある人は、治療にかかる期間を把握しておくことは非常に重要です。ぜひ、このコラムを参考にしてみてください。

マウスピース矯正の平均期間とは

一般的に、大人のマウスピース矯正の治療期間は約1年から3年程度です。この期間は、患者様の歯並びの状態や治療の目的、さらには治療の進行具合などによって変わります。以下ではいくつかの症例ごとの平均的な治療期間です。

前歯だけのマウスピース矯正の場合

前歯のみのマウスピース矯正は、比較的短い治療期間で済みます。使用するマウスピースの枚数は約20〜30枚で、治療期間は6ヶ月から1年程度で終了します。しかし、前歯だけの矯正には適用条件があり、口腔内の状況によって適用が決まるため、全ての方が選択できるわけではありません。

抜歯が必要な症例の場合

抜歯を伴う矯正治療の場合、通常の治療よりも時間がかかります。使用するマウスピースの枚数は約50枚で、治療期間は約1年半から最大で3〜5年程度かかります。抜歯を行うことで、歯並びを大きく改善することができますが、その分歯を動かす必要があるので、歯を動かすための時間がかかります。

子供のマウスピース矯正の場合

子供のマウスピース矯正は、基本的には永久歯がすべて生えそろってから開始し、約1年~2年で終了します。しかし、お子様の成長状況や歯並びの状態によって治療期間は異なるため、まずは歯が生え変わるタイミング(混合歯列期)で矯正相談をすることをおすすめします。

マウスピース矯正の期間短縮はできる?

患者様から多くのご質問をいただきますが、基本的には初診時に立てた治療計画が通常の矯正期間となります。しかし、Vpro(ブイプロ)やオルソパルスといった光加速装置をマウスピースと併用することで、歯の移動をはやめ、治療期間を短縮することが可能です。光加速装置は骨代謝を亢進させることで歯の移動を促進させる効果があり、また歯の移動に伴う痛みの軽減も期待できます。
口腔内の状態や治療の進行状況により、期間が前後する場合があるので注意しましょう。大切な予定を控えている方は、事前に担当医に相談しておくことをおすすめします。

治療期間を伸ばさないために

矯正治療は、基本的に治療計画に沿って進められますが、さまざまな要因によって治療期間が延びることがあります。以下のことはしっかりと守りましょう。

マウスピースの装着時間

マウスピース装置の装着時間は、1日20時間以上が推奨されています。この時間を守らない場合、歯の移動が計画通りに進まず、その分治療期間が長くなってしまいます。

虫歯や歯周病予防

虫歯や歯周病が進行した場合、マウスピース矯正を一時的に中断し、まずは虫歯や歯周病の治療を優先します。治療をスムーズに進めるためにも、日々のセルフケアを徹底することが大切です。

マウスピース矯正装置の紛失や破損

マウスピースを紛失・破損すると、再作製が必要になるため、そのあいだ治療がストップします。スムーズに治療を進めるために、マウスピースケースを持ち歩き、無理に着脱しないよう注意することが重要です。

気になる!マウスピース矯正期間の通院頻度とは

矯正の開始時は、基本的に月に1回の通院が必要です。毎回の通院で進捗を確認し、治療計画に合わせて必要な場合は新しいマウスピースを作成します。最終的には、調整が少なくなるため、治療が進んで終わりに近づくにつれて、通院回数は徐々に減少していきます。

治療を始める前に相談をすることが大切

マウスピース矯正の治療期間は、患者様の歯並びの状態によって異なります。担当医の指示に従い計画的に進めることが、1番効率の良い方法です。マウスピース矯正の期間について詳しく知りたい方は、まずは治療相談にお越しください。
大木歯科医院四日市では、結婚式などの大切な予定が控えている方も安心して治療を始めていただけるようお一人おひとりの状況に合わせて、矯正期間中に影響が出ないように配慮した治療計画を一緒に考えサポートします。矯正治療を検討中の方はぜひご相談ください。

この記事の編集・責任者は歯科医師の笠井 啓次です。