歯が抜けたままの放置

歯が抜けたまま放置は危険!

歯が抜けたままの状態、そのままにしたらどうなる?

虫歯や歯周病などの口腔疾患、不慮の事故など、歯が抜けてしまう原因は様々です。歯が抜けた箇所をそのまま放置していると、残った健康な歯や歯茎などの歯周組織、顎関節などにも悪影響を及ぼす可能性があります。

歯並びが悪化する

歯が抜けたままにしていると、抜けた歯の反対側にある歯が伸びてきたり、歯が抜けたスペースに周辺の歯が傾いたりして歯並びが悪くなります。歯並びが悪くなるとブラッシングがしにくく汚れの除去が不十分となり、口腔内の衛生状態が悪化して虫歯や歯周病、口臭の原因となるほか、口元や顔貌の印象も変化する可能性があります。

顎関節症のリスクが高まる

歯が抜けたままの状態が長く続くと、歯並びとともに噛み合わせにも不具合が起こるようになります。噛み合わせが悪いと、歯だけでなく顎にも過剰な負担がかかり、顎関節症を発症する恐れがあります。顎関節症になると、口を開ける時に痛みが生じる、カクカクと音が鳴る、口の開閉が困難になるなど、日常生活に支障をきたす症状が現れます。

健康な歯や歯周組織に負担がかかる

歯を1本失うだけでも、周囲の歯には大きな負担がかかります。歯の破折のリスクが高まるほか、歯周組織にもダメージが加わり、歯周病を発症するケースもあります。また、歯がないスペースに唇や頬が入り込み、噛みやすくなることで、口腔内の粘膜にも傷や口内炎ができやすくなります。

舌・発音が悪くなる

歯が抜けたままの状態では、歯が抜けた部分から息が漏れることによって、はっきりとした発音が難しくなり、滑舌も悪くなってしまいます。特に、上顎の前歯を失った場合は、サ行・タ行・ハ行・ナ行・マ行などの発音が難しくなります。日常会話に支障が生じることで、コミュニケーションに自信が持てなくなる恐れがあります。

噛む力が低下する

歯が抜けた状態をそのまま放置していると、硬いものを避けて柔らかいものを選んで食べることが習慣となり、噛む力がどんどん衰えてしまいます。また、しっかりと噛むことができなくなると、咀嚼効率が悪くなり、食事のたびに消化器官に負担をかけてしまうほか、噛むことによる刺激が少なくなることで脳への血流が減少し、認知症のリスクも高まります。

歯が抜けた部分を治療せず放置することは、将来的に多くの歯を失うリスクを高めてしまいます。

●「1本くらい歯が抜けても平気」
●「奥歯で見えない場所だからそのままにしておこう」
●「痛くないから大丈夫」

このように考えている方は、早急に歯科医院を受診することをおすすめします。

歯が抜けた後の治療法

もし歯が抜けてしまったら、まずは歯医者を受診してお口の状態をチェックしてもらい、歯を補うための治療方法を検討する必要があります。歯を失った際の主な治療法として挙げられるのが、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」です。

ブリッジ

ブリッジは、欠損した歯の両隣の歯を土台として人工歯を補う治療法です。
手術の必要がなく治療期間が比較的短い、固定式で安定性があり異物感が少ない、保険が適用される(一部、保険適用外のものもあります)などのメリットがありますが、治療の際には周囲の健康な歯を大きく削る必要があります。

入れ歯

入れ歯は保険適用となるものと自費のものがあります。保険適用となる入れ歯はピンク色の歯科用プラスチックでできた一般的なものです。自費の入れ歯では金属の留め具を使用しないノンクラスプデンチャーや、厚みの薄い丈夫な金属床義歯などがあります。
入れ歯は取り外し式で、歯茎の上に乗っている状態なので、噛む力は天然歯の半分以下です。インプラントを併用したインプラントオーバーデンチャーの場合、骨の中に埋め込んだインプラント体が支えとなるので噛む力は通常の入れ歯に比べ大きくなります。

インプラントを併用した入れ歯について

インプラント

インプラントは、顎の骨にチタン金属でできた小さな人工歯根を埋入し、その上に人工歯を装着する治療法です。入れ歯・ブリッジとは異なり保険適用外で外科手術が必要となりますが、周囲の健康な歯に影響せず、天然の歯と変わらない見た目と機能性を取り戻すことが可能です。

インプラント治療について

歯が抜けた後のご相談は大木歯科医院四日市へ

健康的で美しいお口づくりのサポート

四日市市の歯医者「大木歯科医院四日市」では、インプラント無料相談を実施しています。カウンセリング専門のスタッフ「トリートメントコーディネーター」が在籍しておりますので、「歯が抜けたけれどどの治療法にすべきか悩んでいる」「インプラントにしたいけど他院で治療を断られた」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事の編集・責任者は歯科医師の笠井 啓次です。