インプラントのトラブル5つ
インプラントのトラブル事例と対策
インプラント治療時に起こりうるトラブルとは？
入れ歯やブリッジに比べてメリットの多いインプラント治療ですが、治療後にトラブルが発生してしまうことがあります。
治療時や治療後に起こりうるトラブルにはどのような事例があるのか理解したうえで、治療を進めていきましょう。
インプラント治療で起こりうるトラブル
インプラント治療で発生する可能性があるトラブルは、大きく分けて5つあります。医師や医院側の問題で発生することもあり、トラブルを未然に防ぐには歯科医院選びが大切です。
術後の腫れ・痛みが長く続く
インプラント手術が終わったあとは患部に腫れや痛みを感じたり、出血したりします。たいていの場合は長くても数日から1週間程度で治まり、その間も痛み止めを処方するのであまり痛みを感じることはありません。
しかし、痛み止めを飲んでも痛みが我慢できない、1週間以上経っても腫れが治まらない場合は、インプラントが適切な位置・角度に埋入されていなかったり、細菌感染していたりと、トラブルが発生している可能性が高いです。
下顎が痺れる感じがする
下顎には下歯槽神経という神経が通っており、インプラント治療をする際はそれを避けて埋入手術をする必要があります。もしも埋入用ドリルやインプラントが神経に近付きすぎたり、接触したりしてしまうと、お口の中や下顎の痺れを引き起こします。
インプラントが骨と結合しない
インプラントが天然歯のように噛めるのは、インプラント体と歯槽骨が結合し強固に固定されるからです。そのため、インプラントと骨が結合しなければしっかりと噛めないうえに、インプラントが脱落するリスクもあります。
また顎骨にインプラントを埋入するための穴を開ける際に、ドリルとの摩擦熱により骨が火傷するとうまく結合できなくなります。インプラントが適切に埋入されず、極端に負荷がかかるなどする場合も、結合がうまくいきません。
インプラント周囲炎を発症した
インプラント周囲炎は、インプラント周辺の組織が歯周病菌に感染することで発症する、歯周病に似た病気のことです。進行が速いうえ、自覚症状がほとんどないため、気付いた時には重度にまで進行してたというケースもあります。
セルフケアと歯科医院でのメンテナンスが不十分の場合、インプラント周囲炎のリスクを上げてしまいます。また治療環境の衛生管理が徹底してないために発生する場合があるため、感染対策がしっかりしていたり、専用オペ室を完備している医院を選ぶことも大切です。
人工歯が外れた
人工歯(上部構造)が外れてしまうトラブルが起こることもあります。たいていのケースでは、インプラントと人工歯をつなぐ「アバットメント」と呼ばれるパーツの締め付けが不十分のために起こりますが、破損がない限り、歯科医院で締め直すことでまた使えるようになります。
噛み合わせが悪いことも人工歯が緩み、外れる原因になります。特定の歯に大きな負荷がかかると人工歯や歯が割れる原因になります。
インプラントのトラブルへの対策方法
インプラント治療は、ご自身のような噛み心地、見た目を取り戻す治療法です。トラブルなくインプラントを長く使い続けていただくために、大木歯科医院では次のようなトラブル対策を行っています。
実績のある歯科医院を選ぶ
インプラントは外科手術を伴うため、実績のある歯科医院を選ぶことが大切です。大木歯科医院はインプラント治療を15年以上前から始めており、2021年度は458本ものインプラントを埋入してまいりました。審美性が求められる前歯や、骨移植を伴うケースなど、難症例も含めた幅広い症例に対応しています。
歯科用CTを導入している
通常のレントゲンは平面的な撮影しかできないため、正確に上顎洞や下顎管の位置などを把握することが難しいです。歯科用CTは立体的な撮影が可能なので、骨の高さや厚み、さらには骨の中を走る神経や血管の位置が分かるので、インプラントをどこに埋入すれば安全に治療を進められるか計画を立てることができます。
専用の手術室を備えている
治療の安全性を高めるため、衛生管理がなされた専用の手術室を備えています。全身管理モニタも備えているため、全身疾患などをお持ちの方にも安心して治療を受けていただけます。さらにできる限り使い捨て用品を使い、フェイスガードの使用など、徹底した感染対策を行なっています。
メンテナンスを定期的に受ける
インプラント治療は、虫歯にはなりませんが歯周病にはなります。そのため患者様ご自身のセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることが、長く使い続けるためには重要です。
インプラントは天然歯のような見た目をしていますが、やはり人工物であり、メンテナンスのチェックポイントも異なります。大木歯科医院ではインプラントの知識を持ち合わせた歯科衛生士が患者様に合わせたメンテナンスを行います。お口の状態によって異なりますが、3～6ヶ月に1回程度の頻度での通院をお願いしております。
