インプラントの寿命

インプラントは治療後のケアと医院選びが大切です

インプラントの寿命がきたらどうなる?

インプラントの寿命とは、人工歯根と骨との結合がなくなり、インプラントが抜けてしまったり撤去せざるを得なくなったりした状態を指します。
日本口腔インプラント学会の報告によると、残存率は10年で95%、20年で80~85%と報告がされています。インプラントは入れ歯やブリッジと比べると治療の寿命が長く、歯が欠損した際の選択肢として、大変魅力的といえます。

インプラント

インプラントの寿命を縮めるリスク

インプラントの寿命は、治療後のメンテナンスにより左右されます。いくら治療がうまくいっても、定期的なメンテナンスをしていないと、インプラントが脱落するリスクが高まります。
治療後のケアで予防できる主なリスクを2つご紹介します。

リスク1 インプラント周囲炎

治療後に一番注意が必要なのは「インプラント周囲炎」です。インプラント周囲炎は、歯周病菌が原因で発症する病気です。インプラントの周囲が感染すると、天然歯のときよりも進行が早いのが特徴です。
歯周病菌を始めとした悪い菌が増えないように、口内内の衛生環境を良好な状態に維持する必要があります。

リスク2 骨吸収

痛みのようなわかりやすい症状はないが、水面下で骨吸収をしているケースがあります。これは、前述したインプラント周囲炎や、噛み合わせのバランス、歯ぎしりが原因の場合があります。症状もなく進行するケースがあり、症状が出た時には、手遅れになることもあります。

治療後のケアは必要不可欠

インプラントは治療後のケアがあってこそ長持ちします。術後は、「歯が入った」という安心感から、その後のケアが疎かになる方がいらっしゃいます。しかしインプラントの寿命を伸ばし半永久的に保たせるには、術後のケアは必要不可欠です。

ケア1 セルフケア

インプラントのセルフケアは天然歯と同じようにすればよいので比較的簡単です。ただ、自己流で行うと磨き残しの原因につながります。歯間ブラシのサイズや磨き方など、ご自身にあったものを使用し、正しくセルフケアを行いましょう。口腔内環境を理解している歯科衛生士に、磨き方や必要な道具をきちんと聞くことをおすすめします。

ケア2 定期メンテナンス

医師の指示に従い、決められた間隔で通院しましょう。定期メンテナンスでは、セルフケアでは落とすことのできない、細かな汚れを専用の機械で落としていきます。また一年に一回レントゲン撮影を行い、見た目では分からない、インプラント部分の骨の状態を確認しましょう。

ケア3 マウスピースの着用

噛み合わせの強い方は、マウスピースを着用することで歯ぎしり・食いしばりの力を軽減させてインプラントにかかる負担を減らしましょう。負荷を全体に分散させることで、インプラントや残った天然歯周辺の骨吸収、上部構造の摩耗・破折を防ぎます。基本的にマウスピースは就寝時に使用しますが、日中に使用しても問題ありません。

歯医者選びは重要

インプラントを長持ちさせるためには歯医者選びが重要です。価格が安価だからといって決めないようにしましょう。長い目で見たときに、インプラントの寿命を伸ばせるような環境が大切です。
以下の点に注意し、治療相談でご自身が納得した歯医者を選んでみましょう。

  • インプラントメーカーは精通しているか
  • 自分の症状に対して、歯科医師の経験は豊富か
  • 医院の設備・機材はじゅうぶんか
  • 治療実績はあるか
  • 治療技術の向上や知識の習得など、研鑽に励んでいるか
  • 治療後のフォローアップはあるのか

大木歯科医院四日市は不安を解消できる環境を提供します

大木歯科医院四日市では、インプラントを長持ちさせるために「チーム医療」を行っています。歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士、放射線技師などが連携をとることで、患者様一人ひとりの情報を管理します。そのため、治療からアフターフォローまで、漏れのない医療の提供に努めています。当院のインプラント治療にご興味のある方は、無料相談でお待ちしています。

「大木歯科医院 インプラント専門サイト」

この記事の編集・責任者は歯科医師の笠井 啓次です。